| Casa VINITALIA | |
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| 10 Aprile, 2008 | |
Il Vento dell’Alto Adige .2 〈南チロルの風〉 イタリア。 ここには僕に大きな影響を及ぼした、あるワインとある人の存在が潜んでいたのです。 そのワインとその人が僕をイタリアに連れてきたといっても過言ではありません。 スイスに住んで半年近く経ったある時期、 トスカーナ州のフィレンツェへ出かけたときのことでした。 街の中心に有名なワインメーカー「ANTINORI」が経営しているエノテカレストランがあり、 ここではトスカーナの郷土料理と自社ワインが楽しめるという、 いかにも観光客受けするようなレストランでランチをとりました。 ワインを奮発し有名な「Solaia1996」を昼間から1人で飲み始めました。 その日はスイスまで帰らなければいけない日でしたし、ランチだったので 全て飲みきれないままそのボトルをテイクアウトしたのです。 持って帰ってきたボトルは部屋の窓辺に置きっぱなしにしていたのですが 数日後、仕事終わりにそれを飲んで驚きました! それはなんともすばらしい酸化具合ですべてが丸みを帯びていたのです。 当時、そのワインのビンテージから3年くらいしか経ってなかったのですが、 お店で飲んだあの堅い印象、舌にザラザラまとわりつく渋みと後味にのこる酸は、 ゆっくり時間をかけて打ち解けた友人のように「味わい」という感動を与えてくれました。 その名のとおり「太陽がいっぱい」という抽象的な味わいです。 実はそれまで、あまりイタリア人にいいイメージはありませんでした。 けれどそのときから、 「きっとイタリア人はこのSolaiaのように、はじめは硬い印象があっても、 時間をかければ、打ち解ければ、家族のように暖かい人たちなのでは・・・・」 なんて今から考えれば笑ってしまうようなことを純粋に山下少年は感じ イタリアに引き込まれていったのです。 それともう一つの体験、 ミラノでランチを食べに行った「Aimo e Nadia」というレストランは衝撃的でした。 当時シェフソムリエだったFabio Scarpitti氏(2000年のイタリアソムリエコンテストの優勝者)が、 まるで実のお兄さんのように接してくれたのです。 「問題ない、気にするな、僕がすぐやる」 親しく接してもらえる。しかもなれなれしくない。 これがイタリアのサービスか!なんて心地がいいんだ!僕も彼のようになりたい! (でました。すぐに影響されやすい山下少年です。) その時初めて、 「イタリアにはSolaiaのような感動するワインが他にもたくさんあるかもしれない。 Fabio Scarpittiのように素敵なソムリエにまた会えるかもしれない。 イタリアに行ってワインとソムリエの勉強をしたい」と思うようになったのです。 そして何から始めたかと言うと、とにかく英語で手紙を書きまくりました。 それをイタリア国内の有名なミシュラン星付きレストランおよそ40軒近く、 返信用の切手と履歴書を入れて送ったのです。 手紙の内容は簡単です。「あなたのところで勉強したいので働かせてください」。 今から考えて見れば、三宅さんに告白するくらい、恐ろしいほど無謀なことでしたが、 当時は当たっても砕けるものがなかったため後を顧みませんでした。 幸運なことにいくつか返事を頂きました。 4分の3は断りの返事、残りは働いてもいいけどビザを持ってきなさいよという返事でした。 しかしビザは持っていなくても、とりあえず行こうと、1番初めに返事を頂いた 「ミラモンティ・ラルトロ」ヘ翌年からお世話になることに決めました。 スイス生活では常に、「他人が敷いてくれていたレールの上を今はただ歩いているだけだ」 と思いながら生活していました。この場合、学校側がこの環境を用意してくれたわけです。 そのレールは1年分しか敷かれていなくて、1年後、自分でそのレールを開拓し、 自分を進ませなければいけません。それを考えれば、 必然的に今何をしなければいけないのかがわかってくると思うのです。 20歳で感じたこれらの経験は、かけがえのない財産となり、 まるで昨日のことのように未だ鮮明に思い出されます。 次回はいよいよイタリア初年度です。 21歳の春、不安だらけのイタリア生活が始まります。 ◆ 〈今回登場したワイン〉 トスカーナだけでなくイタリア全土、および他国にもワイナリーを持つアンティノリ社は、 製造工程は5000リットルの木樽で発酵を行った後、14ヶ月のフレンチオーク、 |
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